悪魔の情報

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「そうなんだ……」 「そうだよ……だから速く出ていってよ」 それを言ったのは私ではなく真由だった。 相変わらず、チユに対する真由の声は冷たい霰のようだ。 チユはふわりと後ろを向いて扉に手をかけた。 「でもその浮気相手って……誰?」 チユは一瞬だけこっちを見た。 「海野紗季っていう女子……タメだよ」 そう言ってそこから出ていった。
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