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「ぶりっこってこと?」
「私はそう思ってる。」
真由は苦々しく顔をしかめた。
鋭い真由がそう言うから、そうなのだろう。
「海野紗季……和也……いつから浮気を……」
「チユも余計なことを……」
小さな舌打ちが聞こえた。
真由の眉間に皺がよっているのは何故だろう。
ふと頬に触れてみると暖かい水が伝っていた。
こう何度も頬を濡らしていると、私が和也のことをどれだけ本気で好きだったのか……思い知らされた。
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