ハジマリ。

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【杉原優歌】 私はいつものように自分の名前をノートの表紙に極細ペンで書いていた。 私は鋏であらかじめ切り取っていたプリクラを張り付けようと手を動かした。 そこに写っていたのは、相変わらず優しく明るい笑みをうかべる和也だった。 和也と私は付き合って半年のカレカノだ。 まわりには万年新婚夫婦だの、おしどり夫婦だの好き勝手言われているが嫌ではなかった。
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