立山さん

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事件は起きた。 その時間は体育館での授業だった。実はこの時彼女は居なかったのだ。 もうこの頃になると彼女は影だけの存在になっていたため、当時の俺は気にもしていなかった。 授業が終わり、教室の前まで来るとみんなが小さな悲鳴をあげていた。 慌てて俺も教室を覗いた。 「…!」 正常に動いていたハズの心臓は暴れだし、呼吸は乱れ、その場に立っているのがやっとであった。 彼女は首を吊っていた。
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