プロローグ

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私は思いきって水希先輩の手を引っ張って街中にあるカラオケボックスへ入っていった。 「先輩!!!!!聞いてくださーい!!!」 マイクをもちながらも大声で先輩に話しかけた。 「はいはい。何があったの…?」 「私、奥村李那は幼なじみの岡山爽のことが…大好きです!でも、今日…雑誌に載っていた…ミツキのことでもめて喧嘩になりました!でも、1番悪いのは私です!!大事な人に大嫌いっていいました!大好きなのに届いてほしいのに…グスッ…だっだだ だっ大好き…」 泣きながら私はその場に座りこんだ。 すると、黙っていた先輩が近づいてきて、私をギュッと抱きしめてくれた。 「馬鹿だなっ…そんなにスキならあきらめるなんて言うなよ。」 「先輩っ…セクハラで訴えますよ…でも、もうちょっとだけ…離さないで…」 先輩は何も言わず私の頭をなでてくれた。
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