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「李那ー雑誌見よう!」
「うん。…あっコレかわいい」
出雲と話しながらページをめくっていると、あるアイドルのページにたどり着いた。
「あっ!ミツキちゃんだ!!」
「ミツキって…あーあの最近出てきたアイドルのことね」
「もぉチョーかわいいんだよね」
「出雲そんなにスキだったっけ?」
「ミツキちゃんは特別かわいいからスキなの!」
「なーに見てんの?」
私の後ろから爽が雑誌を取り上げた。
「ちょっと爽!返してよ!!」
「いーだろ!…あー!!ミツキじゃん!!かわいいよなー!!オレ結構スキなんだよ!!」
「だよね!だよね!ほらー爽もわかってくれたよ李那!!」
「ふっっへぇー爽ってそういうコがタイプなんだー」
「あーそーだよ!お前みたいなガサツ乱暴女なんかよりかわいくて守ってあげたくなるコのがいいしな!」
「っなっなによ!!!!私だってその気になればアイドルぐらいなれるんだから!!」
「はっははは!!!本気で言ってんのかよ!!笑!!無理に決まってるだろ!!」
「む…無理なんかじゃないもん…その気になったらミツキより人気でちゃうわよ!」
「だから!無理だって!」
「そんなこと言っていいと思ってるの!?私がいなくなったら爽…朝起きられるわけ?!」
「うっ…起きられるよ!」
「はいはいっ二人とも落ち着いて夫婦喧嘩は家でやってね!」
「誰がこんなやつと夫婦になるかよ!!だいたいこんな暴力女のことなんか女だと思ってねぇーつぅーの!」
「なっなによ…私だってあんたのこと…だいっ嫌いなんだから!」
「っ…あーわかったよ。そんなに嫌いなら…明日からもう迎えにも起こしにもこなくていい!!!」
「えっ?……ちょっ…待って…爽っ」
私の言葉を無視して爽は自分の席に戻っていった。
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