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そう問い返してみたのだが、逆に相手側も驚いたらしく盛んに飛び跳ねながら尋ねてきた。
『あなたはどうして声がわかる?』
それは俺が聞きたい、と優弥は切実に思ったが、興味津々な様子で以前飛び跳ねている彼ら(?)を見ていたら言う気も失せてしまった。
「俺にもわからない。気付いたらここにいて、君たちに介抱されてたんだ……だから礼を言うよ。
ありがとう」
礼を言われるとは思っていなかったのか、わーきゃーと一段と嬉しそうに跳ねる彼らを見て、優弥は微笑ましくなった。
そして、状況を把握するため彼らに質問を投げかけることにした。
「なあ、ここはどこなんだ?」
すると短いながらしっかりとした答えが頭に響いてきた。
『ここはメーデルランシア』
『メイティスが源の世界』
また聞きなれない単語が出てきたので、優弥は聞き返す。
「メイティス?」
『そう。全てに流れる力、世界の源』
『みな誰しも体のうちにメイティスが流れていて、それは強く想う心に反応しやすい。制御すれば具現化もする』
少し考えたあと、優弥はある結論に至った。
そう、ここ―――メーデルランシアは地球とは違う異世界なのだと。
(はあー。……もう少し焦るかと思ったけど、意外とタフだな、俺)
思わず苦笑を漏らした彼を見て、その可愛い生物たちは不思議そうな顔でこちらを見る。
あぁごめんよ、と笑いながら、ふと思い出した優弥は一番初めに聞くべきだったことを尋ねた。
「ところで今更なんだけど……僕は優弥って言うんだ。
君たちは何?」
『ボクらは人から精霊と呼ばれている、この森を司る存在―――アルフェ』
ああ……なんと俺、こんな可愛い精霊たちとお友達になってしまったようです。
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