ある真龍のレポート

2/4
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
木は植物、龍だけなら生物に分類される。 他の属性は生物に分類されない。炎や地は自然そのものが具現化したもの。 植物と共生して龍の頂点に登り詰めた異色の真龍。 なので、生物と生物だからそこできる特性があった。 人間だけで無く、龍や動物等も魔力を有している。 それは通常、生命力や治癒力に換えられて消費され、魔法が使える生物は魔力を纏ったり魔法を放ったりして消費する。 高密度の魔力を巧く扱えない生物は、感情の高ぶりとともに爆発し余剰魔力は安定を求めて、消費されやすい炎や雷に形を成す。 その余剰魔力を、まるで植物が水を吸うように、吸収する。 これは木龍が吐く火炎や魔法にも適応されているので、迂闊に攻撃を受けると気づいたときには魔力切れ。 ただ、炎や雷を吸収するとはいっても、体内に返還できる訳ではない。 返還された余剰魔力は、二酸化炭素を用いて光合成で酸素を作るように、そのまま無害な大気中に含まれる魔力に成る。 また、同族の炎龍と雷龍の魔法や火炎は吸収できない。 炎龍は攻撃力。水龍は適応力。 雷龍は特殊力。地龍は耐久力。 金龍は防御力。風龍は最速力。 樹龍は治癒力に秀でている。 真龍としては地味だが、希少な能力。
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!