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痛みと快楽が一度に押し寄せて、体も、頭の中だって笹原でいっぱいになる。
こんな感覚に、俺は溺れているのか。
嫌いという感情の裏の、執着にも似た好き。
それが俺を掴んで離そうとはしない。
笹原はどうなんだろう、なんて
今まで思ったこともないような考えが頭を過るようにもなった。
笹原はどうして俺に執着するのか?
笹原が言う好きってなんだ?
そんな女々しい思考回路を拭いきれないまま
俺は笹原の熱を、いつまでも感じていたいと
本能のまま手を伸ばすんだろう。
この先も、ずっと――……。
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