嫌い

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最初の一年はよかったんだ。

人並みの……いや、最低限の学校生活は送れていたと思う。

でも、体質というのはそう簡単に直るものでもなく、俺は一番やっかいな男……笹原に捕まってしまった。

笹原は、俺が今まで受けてきた仕打ちを生ぬるいと感じさせるほどに暴虐な男だ。

その笹原に気に入られてしまった俺は相当な体質を抱えているのかもしれない。

そして、笹原への嫌いという強い感情が好きに変わったことに、俺は気づいてしまっている。

もうとっくに俺は狂ってしまっていたのだろうか。