誕生日

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「明日…待ってるから。」 夕飯を作ってから帰る時。 玄関でエリが呟いた。 聞こえてはいたけどあまりにしつこいエリにまたイラ立ちが再燃し、俺はハンバーグにかじりつきながら無視を決め込んだ。 「は~よく寝た!」 翌日。 遅くまでゲームをやってた俺が起きた時間は午後5時。 わ~寝過ぎだろ俺。 今夜寝れっかな…。 っていうか今からシャワー浴びたりしてたら約束の時間間に合わねぇし。 あんまりしつこいから一応行くつもりだったけど。 ま、良いか。 行かないって言ってたんだし。 デートとかもかったるいし。 とりあえずシャワーだよね~。 鼻歌混じりにシャワーを浴び、またゲームに没頭する。 時計はすっかり午後11時を指していた。 その時携帯が鳴り、ゲームをやりながら電話に出る。 「は~い。」 『あ、祐二?お前何してんの?』 「は?篤?いきなり何だよ。ゲームしてっけど。」 なんだか篤の声は怒ってるみたいだ。 電話してきといてこの態度。 『は!?ちょ…お前バカだろ!!』 「あ?ケンカ売ってんのか?」 バカ呼ばわりは初めてだ。 成績だけなら篤のがバカだろ。 『お前忘れたのか?…一週間前、エリちゃんが言ってたじゃねぇか!』 一週間前~?
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