冷たい雨

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楽しい楽しい夏休みも一週間が過ぎた。 昼間夏休み限定のバイトして夜はダチと出掛ける毎日だったが、今日はエリが泊まりにきた。 いや、俺は面倒くさいから嫌だったんだけどさ。 エリが勝手に来ちゃったからね。 でもエリが来ると部屋キレイになるし。 洗濯もしてってくれるし。 ご飯にお風呂まで。 便利便利! そんなこんなで俺はゴロゴロ寝ながらマンガを読んでいた。 「祐ちゃん、夜ご飯できたよ!」 「ん~、何?」 「祐ちゃんの好きなチキンカツだよ。」 エリが嬉しそうにテーブルにお皿を並べていく。 マンガを閉じてテーブルに目を移したら美味しそうな揚げたてチキンカツ。 あぐらをかいて座ると、エリがエプロンを外しながら台所から出てきた。 「さ、食べよう。」 「ん」 エリの料理はどれもめちゃくちゃ美味い。 もちろんこのチキンカツも絶品。 俺はあっという間に平らげた。 「ふ~…うまかった。」 「いつも早いね!私なんかまだ半分なのに。」 クスクス笑うエリ。 俺は早々と皿を片付けまた寝転んでマンガを開く。 そんな俺にエリは文句一つ言わない。 …もう諦めてんのかもしんねぇけど!
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