羽山登場

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その時携帯が鳴り、エリからのメールを告げる。 俺は他愛もない内容だと分かると携帯を閉じ。 「やべ、腹減った。」 まだ昼の三時だけど、台所にたまたまあったカップラーメンにお湯を注いだ。 「おっす祐二!!!」 翌朝。 学校の玄関で背中を激しく叩かれた。 「っ…てめぇ…手加減しろや!!!」 「あはははは!!!」 この爆笑してる男は中学からの親友の櫻井篤(さくらいあつし)。 俺のようなアイドル系イケメンではないが爽やかイケメンスポーツマン。 身長は182もある。 サッカーの上手さは色々な所から注目されてる。 …バカだけどね。 「そうだ!お前、昨日エリちゃん放置したろ?部活終わって帰り道にお前の家の前で泣いてたぞ。」 うーわー。 部活帰りって、6時までいたのかよアイツ。 めーんどーくせーぇ。 でもまあ、今日は優しくしてやるか。 「お前さ、俺のように彼女を大事にしなさいよ!エリちゃん、お前にはぴったりだと思うぞ!」 篤は中学から付き合ってる彼女をそりゃあもう大事にしてる。 彼女も篤にベタぼれだし。 「はいはい、わかったわかった。」 「うわ!めんどくせーって顔してるし!!!」 言いながら篤がまた豪快に笑い出した。 …黙ってればイケメンなのに。
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