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慶ちゃんが生きてることにホッとしながら、私は力づけるようにささやいた。
「もう泣かないで。慶ちゃん」
「泣いてねーよ」
ガラガラ声で強がる慶ちゃんが、愛しくて。
たぶん
私はその時始めて、彼を異性として意識した。
どうしよう。
なんだかすごく、慶ちゃんが好きだ。
でもこの気持ちは
お父さんやお母さんを好きとも、
友達を好きとも少し違う。
……もしかしたら、これが漫画とかでよく見る、恋ってヤツなのかな?
サユは慶ちゃんに恋をしてるの?
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