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「やけに、かばうけど。
お前、アイツが好きなの?」
真剣な目で慶ちゃんが私を見る。
「え?」
言葉の意味が分からずにぽかんとした顔で見返すと、
「……別にどうでもいいけど」
慶ちゃんは顔をしかめて、少し早足で歩き出した。
(どうでもいい、か)
慶ちゃんにとって私はただのペットだもんね。
私の気持ちなんて興味ないよね。
何となく暗くなりながら、トボトボ歩いていると、
「おい、ペス」
慶ちゃんが立ち止まって振り返った。
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