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真っ白な身体
右手には……薙刀?
スラッとしたボディには余分な肉など全くない
そして、どこか和風チックな服
体長は持っている薙刀の半分ほどしか無い
さらに1番気になるのがフリフリとした尻尾
「き……狐?」
そう
僕の前に颯爽と現れ、金縛りを解いてくれたのは真っ白な身体をした……
『正解だけど不正解♪ 正確には妖狐なんだな』
「狐じゃん」
『うむ。我輩は狐である』
「どこかで聞いたことあるような小説の題名をパクるな! 最近は規制が厳しいんだから!」
って……僕は何を言っているんだろう
『安心したまえ真! 我輩が来たからには、もう大丈夫だ』
「助けてくれるのはありがたいけど、何で助けてくれるんだ?」
『真はもっと自分の事を知った方がいいぞ? 君は既に有名人だ』
「ゆ……有名!?」
いやいやいや!
僕は何にもしてないと思うけどね!?
『だから知った方が良いと言っているのだ』
「…………はい」
狐に説教された……
何だろう この悲壮感は
『さてと、目の前のこいつは切り裂いて良いのか?』
発想が怖い!!
「ちょっと待って!こいつにも何か事情が……」
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