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『金縛りが解かれたらすぐトイレに行ったぞ? そういえばずっと真を見ていたような……』
「そりゃあ、この場にいたら僕を見るだろ」
『真を見て気持ち悪くなったのか』
「いじめ!?」
度々始まる僕に対するいじめ……
普通の人なら傷つくぞ
『ハルカ様 お久しぶりです』
『ちぃーす 相変わらず君かわぃーねー!』
「何でチャラ男なんだよ」
『冗談は置いといて……久しぶりだな!ゴン助』
名前ださっ
『お前……「名前ださっ」って思っただろ』
「ぜ……全然!?」
嘘が下手な僕だった
『会うのは5年ぶりだな~』
『ハルカ様も大きくなられて……我輩は嬉しくて嬉しくて!』
え……何この展開
『そういえば何でここに?』
『ちょっとしたおつかいですよ 神様に頼まれて真の護衛を任されました ですが、我輩も何分忙しいもので、呼ばれない限り来れません』
『だろうなぁ……最近はブームだしな! 龍子は元気か?』
『相変わらずの破天荒ですよ……参拝客に悪戯しますし』
あれ?
僕置いてかれてない?
『今度お邪魔しにいくわ』
『お待ちしております! じゃあ忘れる前にこれを』
そう言って狐は僕に真っ白な紙を渡した
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