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「川崎くん テントってひとつで足りると思う?」 「足りないと思う」 「先に言い訳させてね?」 「内容によっては許してあげるよ」 「私、キャンプって初めてだから」 「そうなの!?でもテント組み立てる前はベテランだって……」 「だって料理したくないんだもん」 「…………」 城ケ崎さんは意外に悪だった ここにも1人、料理が出来ない女子がいる 「と言うより私、包丁って持ったことないかも」 「マジ!?」 「うん…お父さんが危ないから持っちゃダメだって」 「とてつもない箱入り娘だね」 「そうかなぁ……あっ!でも唯一出来る料理あった!」 「期待しないで聞いとくよ」 「そこは期待しといてよ 本当に驚くと思うから!」 「包丁を使わずに作る料理なんてたかが知れてるからな~……卵焼きとか?」 「…………」 「図星かい!」 「川崎くんのばかっ!もう知らない!」 「ハイジ!?」 「ざわ…ざわ…ざわざわ」 「それはカイジ!」 「さすが川崎くん……ツッコミが的確だね!」 「あまり褒められて嬉しくは無いけど」 「巷では川崎くんのツッコミは天下一品だって言われてるよ?」
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