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高校に入学して、はや4ヶ月。
中学をあまり楽しめなかった私にとっては、高校生活に大きな期待を持っていた。
だけど・・・・
「あき~おーはよっ♪」
「みなみ・・・おは・・・」
「みなみ!ねぇ!!こっちに来てー!」
早速始まった。このクラスで優位津のあたしの友達のみなみが取られる。
まあ、こうやってなにも言い返さない私は、どれだけ弱いんだっていうね。
「はぁ・・・・・」
中学のときだってそうだった。
私は、いつもいらない存在だった。勉強はそこそこ。運動だって普通で、目立つ要素など、あまりなかった。
なのに、親譲りの高い身長と、どんなシャンプーを使ってもサラサラになってしまう髪の毛。
本当は、喜ぶべき大きい瞳と、白い肌。
でも、これが私のコンプレックスでもあった。
弱い私は、こんな要素を持ってはいけなかっんだ。
「あいつ、どんだけ肌白い訳?部活もやってねーからあんなんになるんでしょ。」
「まじキモいんだけど。」
コソコソと言わなくたって聞こえてるんだから。
なんで私なんかにかまうのよ。
キエタイ・・・・
私が生きていて、何度思ったことかな?
毎日毎日思ってる。
私に幸せな日なんてこない。
涙さえ出てこない。
「あっ♪あきだぁ」
ビクッ
思わず反応してしまった。
私じゃない「あき」
名字からとったんだって。
みんなから人気物の「あき」で、私ではない「あき」
そして、
私が大嫌いな「あき」でもあった。
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