舞わりだす 運命

5/9
79人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
松陰「私が、貴方達を喚んだ?」 真央「はい。突然『お願いです!!あの子達を 助けて…』って、声が聞こえて そうしたら、私と須王ちゃんは、気が付いたら此処に来たんです」 松陰は 何の事だか、さっぱり 解らず 取り敢えず 立ち話しも 何ですから、家に来て 詳しく説明してくれませんか? と、須王と真央を 家に案内した。 松陰は 先程の話しを最後まで 聞いた後、 「須王さんと真央さん、悪いですが、人違いでは ないのですか? 私には 身に覚えが ありません」 今はね。と須王は 答え、真央の言葉を 補足する様に、 「先程も 申した通り、私達は 未来から来た。つまり、これから 起こりえる出来事を知っている。 貴方達の事もね。 松陰先生、貴方が 我等に必死に 懇願した 『あの子達』とは ここに居る、高杉晋作、久坂玄瑞、吉田栄太郎、入江九一 の事です」 まだ、自分達 名乗っていないのに、既に 名指しされ 驚く4人。 そして、須王は話しを続けて、「「助けてくれ」と 俺達に懇願し、喚んだ原因を 作ったのは、他でもない 貴方だ、 松陰先生」 詳しく知りたいですか? 知る筈の無い 未来を。 貴方を発端に 起きてしまった と言っても過言ではない 悲劇を……。 栄太郎「さっきから、聞いてれば 先生のせい と 連呼しているけど、 出て行きなよ。見ず知らずの奴に 自分達の事を 好き勝手に 言われるなんて 不快極まりない」 須王は 4人を 静かに見詰め 4人は須王を 厳しい表情で 睨み付ける。 そして、須王は苦笑いをし 「と、いう訳だ、真央。 とんだ、骨折り損だったな。帰るか?」 須王は 立ち上がり、あっ、そうそう。と 松陰を見詰め 今度は 喚び出さないで くださいね? 煩いですから。それでは 皆さん ご機嫌よう。 と 真央と二人出て行こうとした時、 松陰が 「待ってください!!須王さん、私に話して ください 貴方の知っている事を そして、教えてください 。この子達の 身に降り懸かる 災厄の回避を」
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!