舞わりだす 運命

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松陰の説得が 効いたのか?須王は 歩を止め、ニッコリと笑顔で 先程 座っていた 場所に ちゃっかり 座っている。 それを見て、晋作、栄太郎、玄瑞、九一の4人は (この糞餓鬼 絶対、知能犯だ…) 須王は、話しの続きをするけど、その前に お兄さん達、俺が何を言っても 黙って聞いていてね。騒いだり、暴れたりしたら 強制退去だよ? 「じゃあ、まず松陰先生の 話からするね。 結論から 先に話すと、安政6年に 再来年だね。先生 斬首刑に 処せられる 」 早速、約束を破る者 1名晋作 「糞餓鬼!いい加減な事、ほざくな!」 須王「五月蝿いなぁ。馬鹿牛 黙っててよ。これから なんで そうなるのか 話すんだから」 晋作、放れ牛から 馬鹿牛昇格。松陰、栄太郎、玄瑞、九一は 晋作に顔を背け ブッ、と笑うの堪えている。 須王 「原因は、来年の 6月19日に 米国と我が国が 『日米修好通商条約』 って言うのを 結ぶんだけど この条約の内容が 酷いのなんの、大雑把に言うと、異人達の遣りたい放題 許可しますって やつで、 幕府の お偉方さん 内容 ろくに 調べもせず 署名しちゃうんだよ。しかも 天子様の許しも得ずにね。 でも、松陰先生は違った 、幕府の能無し役人と違い、この条約が 如何に 我が国に 不利になる事を理解してたんだ。 だから 先生は、怒り、抗議する為、老中首座 間部詮勝の 暗殺計画を立てるんだけど、結果 失敗」 それを 聞かされた、松陰、晋作、栄太郎、玄瑞、九一は 話の内容に驚き過ぎて 口から魂が 飛び出してる……。 須王は まだ続きあるんだけどなぁ。と 5人にビンタを入れ、正気に戻った松陰は 「それで、私は斬首刑ですか……?」 掠れた声で 尋ねると、須王は ちょっと違うんだよね。と、意外な事を言い 「先生、黙っていれば 解らないのに、わざわざ 自分から 自首しちゃうから そりゃあ 上も黙って見過ごせ無いよ。しかも、先生 前科持ちだし」
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