【旋 律】後編 第十三章

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  「どこまでが本気なの?私をからかってないわよね?」 「お前は俺の嫁になる気はあるのか?ないのか?」 布施は真っ直ぐに裕子を見据えた。 裕子は赤面し、グッと言葉を詰まらせた。 布施君の奥さんに……。 確かに好きだったけど、彼の奥さんになるなんて、正直言って今まで想像もしたことがなかった。 だけど、好きな人と結婚できる。 そんな幸せなことは、他にない。 「も、勿論、あなたの奥さんになりたいわ」 気恥ずかしさを感じながらもそう答えると、 「じゃあ、馬鹿な質問はしなくていいよ」 布施はそう言って、裕子を抱き寄せキスを落とした。 「我慢強いんだよな?」 確認するように尋ねた布施に「えっ?ええ、そうよ」と頷くと、 「じゃあ、もう一回我慢してもらうよ」 布施はそう言って、裕子に覆い被さった。 ええ?本気ですか? 裕子は目を丸くしつつ、布施の重みを心地よいと感じていた。  
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