11人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁっ、はぁっ」
心臓が猛ましく鼓動する。
まるで、火で炙った釘で何度も突き刺しているかのように熱く、痛い。
身体は上下に揺さぶられ、その震動が徐々に体力を削る。
――――ドクン。
肺は酸素を求めている。
だが、満たされはしない。それ故に苦しみが付き纏う。
――――ドクン、ドクン。
脚を駆動する筋肉も、幾度となく伸縮を繰り返し摩耗する。
「はぁっ、はぁっ」
そう、俺は……。
最初のコメントを投稿しよう!