出会い

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~6年前未夢side 突き刺すような雨が降る日。 私は両親を無くした。 交通事故にあい、病院に運ばれた。が、手遅れだった。 泣いて、泣いて、泣きまくった。けど、いくら泣いても2人は戻ってこない。 病院からの帰り道、傘もささずに歩いていた。 …行くあてなんか、ない。 家族の居ない家に帰ったって、虚しさが残るだけ。 また、悲しさが込み上げてきた。泣きそうになったのを歯を食い縛り、必死に耐えていると、 …‥ニャァ‥。 …どこからか声がした、 今にも消えてしまいそうな、か細い鳴き声。
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