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「お前まじ馬鹿じゃね?」
一瞬何が起きたかわからなかった。
旦那からの「別れよう」と「遊びだった」という言葉がガンガンと頭に響いて、辛くて、旦那の目を見れなかった。
「ほんっとさぁー毎日毎日家来て依頼あったら離れたくないって泣くし、土方と喋っただけでキレて斬りかかってくるし、我が侭だし、そろそろこっちも迷惑なんだよね。大体銀さんは総一郎くんとは遊びなの、わかった?」
ズキン、と胸の奥が痛くなるのを感じた。俺は旦那に嫌がられてるのに気付かず…はぁ…まじ最低。
きゅうっとズボンを握りしめてただ旦那からの思いを聞いていた
「もう…帰りまさァ…さよなら…」
何もそれ以上言葉が出ず耐えきれなくなりポロポロと涙を落としながら静かに万事屋を出た。
微かにもし旦那が追ってきたら…なんて考えていたが旦那は追いかけて来なかった。
「あー…やっぱもう終わりかァ…」
必死に空を見上げ涙を流さないようにするも旦那の事を少し考えただけで目頭が熱くなり視界が涙でぼやける。
「総悟…?」
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