出会い

3/6
前へ
/26ページ
次へ
「チッ やっと目覚めかよ 起きたんならさっさと散れ 俺が部屋に入れねぇじゃねぇか」 あからさまな暴言を吐き苛立ちをあらわにしているにも関わらず、黒コート野郎はまだ寝ぼけているのか動こうとしない 再度肩を掴もうと手を伸ばした時、そいつが勢いよくこちらを見上げたので、おもいっきり頭同士をぶつけ合った 「――っ痛ってぇ…」 寒い気候のせいで痛さが倍増し、俺は思わずしゃがみ込んだ するとドサっという音がして目の前で黒コートが倒れた えぇ―… 確かに俺石頭な方だけど、流石にぶつけただけで気絶って… これ以上こいつに関わっていられないと倒れた黒コートを無視し、家の中に入ろうとした ―――――が、 俺は倒れた衝撃でフードが外れ、顔があらわになったそいつを見て思わず固まってしまう
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加