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小さな幸せ
朝焼けが私を照らす
吐く息は白く凍る
寝ぼけたまま階段駆け上がる
なにもない一日の始まり
あぁ滑り込みセーフ
今日も駆け込み乗車
あぁ乱れた髪
今日もツイてないな
動き出した車内で
しゃがんだままため息ひとつ
顔上げたらまだ知らない君が笑っていた
恋が始まるタイミングって
こんな些細な瞬間なのかな
それからの毎日はなぜか
朝から心が弾んで
階段ゆっくり上がって
なにもない毎日が輝いた
あぁこんなにも
恋い焦がれるなんて
あぁ名前も知らないのに
今日は会えるかな なんてさ
開いた扉の前いつも通り君はいて
いつも通りの笑顔私に向けた
頬が赤らむ感じがして思わず下を向いた
君のこと考えてる瞬間は
こんな楽しい気持ちになれる
何気ない会話が堪らなく楽しくて
君の笑顔が堪らなく愛おしい
揺れる車内 君との時間は
たったこれだけじゃ
あまりにも短すぎるよ
あぁ滑り込みセーフ
息を切らししゃがみ込む私に
手を伸ばした君
あぁ乱れた髪
笑わないでね?
君に会うために走って来たんだから
動き出した車内で
朝焼けに染まる二人の笑顔
君の隣今は私の特等席
恋をして変わった日常
こんな些細な瞬間が幸せ
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