♯0・刻を紡ぐ島

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‡‡ 海斗「――しかし」 陽向「?」 楓「兄さん……何じろじろと私を見てるの?」 海斗「…………」 陽向「叔父さん?」 海斗「……なあ、陽向君」 陽向「何?見た事ないくらい真面目な顔して――っ!?」 ずいっと叔父さんが体を乗り出してきた為、俺は反射的に体を引いた。 意識しなくても、ピクリと頬が引きつる。 陽向「……ゴホッ」 臭っ。 あれ、これはマジで家畜フラグですか?いや、んなフラグはないけど、それくらいの臭いだぞコレ! そんな俺の気をよそに、叔父さんはくいっと右手の親指で楓姉さんを指さし、 海斗「……楓の胸、また大きくなったよな?」 陽向&楓「「………………」」 ――……こ、 この人さっき俺が避けたフラグを自然に立てた! と、 楓「兄さん!?//」 カアッと顔を真っ赤にした楓姉さんが、ガタンと椅子を鳴らして海斗叔父さんを見た。 言うのを忘れてたけど、楓姉さんはその外観に反し、歳の半分に見られる程の童顔の持ち主。 言葉がおかしくなるけど、初々しい反応を見てるみたいで、至極複雑な心境になる。 叔父さんの爆弾発言もそうだけど、俺だって明日から高校生。健全な男子だ――なんて、自分で言う事じゃないが。 刺激の強い発言は自重して欲しいよ。本当に。 海斗「……そう思うよな?同志よ」 唖然と固まってる筈なのだが、何故か肯定に捉えられ、挙げ句は同志にされる始末。 もう、勝手に―― 楓「はっ!」ヒュッ! 海斗「ごぉっ!?」ビクンッ! 股間を抑え、床をゴロゴロ転がる叔父さん。 変わらずにご飯を食べる楓姉さん――の後ろの冷蔵庫に、いつの間にか傘が。 陽向「……楓姉さん」 楓「ん?どうしたの?」ニコッ 陽向「……何でもないです」 ‡‡
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