8人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうだ?光琉。
生徒会長の仕事は。
まぁ、今が多分1番沈んでる時期だろうと思って来たんだけどさ。」
「ご名答です。」
「まぁ、俺もそうだったし。」
「嘘だー!」
「本当だ。
俺はそれを隠すのがいくらか上手いだけだ。」
「嘘つけ。いつもイライラして陰で俺のこと叩いてたくせに。
地味にいてぇんだよ。」
「忘れろ。昔のことだ。」
「今もじゃねーかよ。」
「じゃあお前は俺のサンドバックだ。」
「嫌だね。」
「レポートがどうなっても知らんぞ。」
「チクショー!!」
ふふっ、やっぱりこの2人でいる時が1番2人共自分を出せてるんだろう。
和樹先輩がこんなに笑う回数が多いの初めて見たし。
「俺、和樹先輩みたいに出来ないんです。
仕事も多くて、全部投げ出したい気分です。
まぁ、そんなこと考えてる自分が1番嫌ですけど。」
「光琉。
今お前は生徒会長になったことを後悔してるか?
お前を推薦した俺をうらんでるか?」
そういや、俺。
後悔したことない。
ましてや和樹先輩をうらんだことなんて。
「ないです・・・
俺はただ和樹先輩に近づきたくて・・。」
「なぁ、光琉。
俺を目標にしてくれるのは嬉しいしダメじゃない。
けど、俺がすべてじゃねぇぞ?
光琉には光琉のやり方があるだろ
光琉が、やりたいようにやればいい。」
「和樹先輩・・・」
「それからもっと周りを見ろ。
俺にも最高の生徒会メンバーがいたが、お前にもいるだろ。
もっと生徒会の奴らを頼れ。」
今、生徒会には1年2人2年2人3年4人がいる。
その3年の中には柚もいる。
「お前は俺に仕事を頼まれて、嫌だと思ったことはあるか?」
「そんなのあるわけないじゃないですか!!
自分に仕事が来るのが嬉しくて、頼りにされてるんだって実感・・・・あっ、」
「気づいたろ?
みんな、お前に頼られるのを待ってると思うぞ?」
「はい・・・
ありがとうございます、先輩。」
「話終わった?
俺、苺パフェ頼んでいい?」
「はぁ・・・
好きにしろ。」
「わーい!!」
「伊織先輩ってカワイイですね。」
「そうかなー?」
「素直に言ってやれ、光琉。
ガキだと。」
「はぁ?ひどい!」
「ははっ、まぁ確かにガキですよねー!!」
「光琉までー!
何?毎年、生徒会長ってドSなのが、お決まりなの?ねぇ!!」
最初のコメントを投稿しよう!