正しい会長様の作り方

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「どうだ?光琉。 生徒会長の仕事は。 まぁ、今が多分1番沈んでる時期だろうと思って来たんだけどさ。」 「ご名答です。」 「まぁ、俺もそうだったし。」 「嘘だー!」 「本当だ。 俺はそれを隠すのがいくらか上手いだけだ。」 「嘘つけ。いつもイライラして陰で俺のこと叩いてたくせに。 地味にいてぇんだよ。」 「忘れろ。昔のことだ。」 「今もじゃねーかよ。」 「じゃあお前は俺のサンドバックだ。」 「嫌だね。」 「レポートがどうなっても知らんぞ。」 「チクショー!!」 ふふっ、やっぱりこの2人でいる時が1番2人共自分を出せてるんだろう。 和樹先輩がこんなに笑う回数が多いの初めて見たし。 「俺、和樹先輩みたいに出来ないんです。 仕事も多くて、全部投げ出したい気分です。 まぁ、そんなこと考えてる自分が1番嫌ですけど。」 「光琉。 今お前は生徒会長になったことを後悔してるか? お前を推薦した俺をうらんでるか?」 そういや、俺。 後悔したことない。 ましてや和樹先輩をうらんだことなんて。 「ないです・・・ 俺はただ和樹先輩に近づきたくて・・。」 「なぁ、光琉。 俺を目標にしてくれるのは嬉しいしダメじゃない。 けど、俺がすべてじゃねぇぞ? 光琉には光琉のやり方があるだろ 光琉が、やりたいようにやればいい。」 「和樹先輩・・・」 「それからもっと周りを見ろ。 俺にも最高の生徒会メンバーがいたが、お前にもいるだろ。 もっと生徒会の奴らを頼れ。」 今、生徒会には1年2人2年2人3年4人がいる。 その3年の中には柚もいる。 「お前は俺に仕事を頼まれて、嫌だと思ったことはあるか?」 「そんなのあるわけないじゃないですか!! 自分に仕事が来るのが嬉しくて、頼りにされてるんだって実感・・・・あっ、」 「気づいたろ? みんな、お前に頼られるのを待ってると思うぞ?」 「はい・・・ ありがとうございます、先輩。」 「話終わった? 俺、苺パフェ頼んでいい?」 「はぁ・・・ 好きにしろ。」 「わーい!!」 「伊織先輩ってカワイイですね。」 「そうかなー?」 「素直に言ってやれ、光琉。 ガキだと。」 「はぁ?ひどい!」 「ははっ、まぁ確かにガキですよねー!!」 「光琉までー! 何?毎年、生徒会長ってドSなのが、お決まりなの?ねぇ!!」
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