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「そういえば、和樹先輩ってなんで生徒会長に立候補したんですか?
そういうキャラじゃなかったですよね?」
「教えてあげるよ光琉!!
俺が無理矢理、立候補させたの!」
「えーー!?」
「まぁ、俺は和樹と仲良くなりたかっただけだけどねー。」
「本当に伊織先輩は和樹先輩が好きなんですね。」
「うん。」
「やめろ、気持ち悪い。」
「でも伊織先輩ってちゃんと彼女いましたよね?
あの書記の人・・・」
「あぁ、莉夏(リカ)ね。」
「そうです!!
橘莉夏(タチバナリカ)先輩!!」
「まだ付き合ってるよ~。」
「大学同じなんですか?」
「んー、莉夏は女子大なの。
あ、和樹の彼女も同じ女子大なんだけどね。」
「ふぅーん・・・って和樹先輩彼女いたんすか!?」
「いちゃ悪いか。」
「悪くないですけど・・・
え?高校から?」
「んー、まぁ付き合い出したのは高校卒業してからだけど。
前からイイ感じだったよな。な?」
「なんでお前が全部話すんだよ。
あいつが、ずっと告白してて俺が折れたの。」
「んなこと言って、今じゃ逆じゃねーか。」
「うっせぇ。」
「えー、見たい!
っつか俺も知ってますよね?
教えてください!!」
「いつかな。」
んじゃ、そろそろ帰るぞ。」
「「えーー。」」
「子供かっ!!
いいから帰るぞ。」
しぶしぶ席を立つ俺に和樹先輩が
「また遊ぼうな。」
そんなセリフ笑顔で言うもんだから、こっちが照れる。
これじゃモテるわ。
帰り際
「光琉、俺を越えろよ。」
「ふふっ、はい!!
じゃあまた会いましょうね!
先輩達の彼女も見せて下さいね!」
「それは却下だ。」
「俺は全然いーよー。」
「んじゃ、またー!」
和樹先輩。
俺は先輩を越えられないです。
いつになっても先輩は俺の憧れです。
けど、俺は俺なりに頑張ってみます。
みんなに頼りっぱなしかもしれないけど、先輩が作った最高の学校と生徒会を受け継いでみせます!
だから、先輩。
見守ってて下さいね?
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