12人が本棚に入れています
本棚に追加
私たち4年2組のカナヘビへの愛はお分かり頂けたであろう。
さて、時は進んで中学生の時。
思わぬ形で懐かしきカナヘビと対面することになる。
この話を一番に持ってこようか迷ったのだが、私の中でもっとあり得ない出来事だったので最初に紹介しようと思う。
この話をするには、菜津という人物が必要不可欠だ。
通称なっつん。
知花の呟きに人物詳細が載っているので詳しくはそちらを見てもらいたい。
正直、文面にしてもあの時の面白さはわからないであろう。
しかしあえて書く。
私と菜津の中で、面白かったランキングというものがあり、その中のあり得ない部門で不動の一位を築いているからだ。
彼女とは小学校3年からの付き合いだろうか?
まあ、最も多くの時間と感情を共有してきた腐れ縁だ。
性格が似ているわけではないし、仲がいいというわけでもない気がする。
ただ他の人とは違う。
分身のような、不思議な存在であると、お互いが認識している。
親友とは違う。
だとしたら何なのかは、私たちにもわからない。
しゃべり方、考え方は長い時間を共有してきたので似てきて当たり前だが。
私たちは声まで似ている。
子供のころは二人とも霊感がある方で、一緒に同じモノを見たこともある。
そんな腐れ縁のなっつん。
これはそいつと一緒に、我が家でゲームをしていた時の話。
最初のコメントを投稿しよう!