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菜津がすげえ目で私の肩を見つめる。
私もその視線を追う。
「…………」
一瞬の静寂。
「…か、か…え?カナ、ヘビ…!?」
茶色く流れるようなフォルムでそれは…
威風堂々とテレビ画面を見つめていたw
あまりの衝撃にそのまましばらく見つめる。
カナヘビは微動だにせず、テレビ画面を見つめていた。
まるで、母をたずねて三千里のサル、ドラゴンクエスト7のトカゲ、ドラゴンクエスト8のネズミ。
その時の私はファンタジックな主人公そのものだった(笑)
肩にカナヘビを乗せ、テレビ画面に次々と押し寄せる怪物や敵を剣や魔法で倒していく。
すばやいコントローラー捌きはさながら伝説の勇者、そう私こそがこの世界を救う伝説の…
私はそっとカナヘビに手を伸ばした(笑)
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