貴女に贈る恋の詩

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中国史稀代の英雄である 「諸葛亮孔明」も 占星術や自然力学に深く精通してヲり星の位置や水温などで 「季節風」や「雨」などの「天候」ヲ予測し 軍略や治水(内政)ヲ天文から経済・人心ヲ掌握し 「蜀の国」ヲ導きました 孔明は星の位置や色合いで その 「星の人」の体調や運勢・生死さへ読み取れたそうです ギリシァ神話やローマ神話インカ文明やマヤ文明 神話や文明…歴史ヲ辿ると必ず「天文」の星ぼしにたどり着きます 星座は神々でありまた星空は古代の人々にとっては 神秘の象徴だったのでしょう 僕の星は 紅色に淡く光る星です 幾千万と輝く星達の中で 自分の星ヲ探すのは大変なことです… 今では…どの星が自分の星だったかもわかりません 其だけ空ヲ見上げなくなってしまったってことですね 都内にいた頃は夜空がネオンと高層ビルに書き消され 月すらマトモに見えない有り様で空は重苦しくスモックと二酸化炭素の壁に阻まれていました 池袋駅からサンシャインビルを抜けた外れに 「プラネタリューム」 がありよくそこで泣いていましました 静岡には焼津にディスカバリーパーク焼津と言う 「プラネタリューム」 があり 「なかなか」良いですョ 空ヲ見上げていると自分の小さな存在ヲ自覚します それでも…僕は僕であり 小さくチリのようでも 生きて存在していることヲ教えてくれるのです 「百ヘクタール以上ある 田園の畦道に自転車ヲ止め 空ヲ見上げる 降りだしそうな星達に爪先立ちに背伸びヲして目一杯に手ヲ伸ばす 中指の先が星に触れる もう少し…あと…少し 星は静かに微笑んであきれた顔で笑ってみせる シビレタ足で思いっきり踏んばってジャンプする 背中から倒れこむ 青臭い苗のカオリとなつかしい土の匂いが鼻ヲつく 穏やかに暖かい風が頬ヲかすめる 空にはオリオン座の星達はもう見えない もうすぐ夏…なのだ… 遠い記憶の片隅で 誰かがそっとつぶやいて 僕ヲ見ながら笑ってる ズボンについた泥ヲはらい両手ヲ空に 大きく一つ深呼吸 星は何でも知っていて いつも優しく笑ってる …星に願いヲ… …君が 幸せであります様に…」 …おわり
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