episode0・高三の冬

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「まあな、だけど現実を知りまして…」 「後二年も学生やるお前にはアシ程度の軽で十分って言われたってクチか?」 「そうゆうことさ お前の理解が過ぎて話が進んだわ」 「しかし軽か…選択肢がかなり狭くなったぞ」 「大丈夫さ軽だったらコレって決めてるから」 ユウは雑誌の目録の方にページを戻し、一台の車の欄を指差した 「なるほど、アルトワークスか」 「状態がいいの探すの大変だけどな お前はどうすんだ?」 「まだ決めてねえな… 卒業してからでも遅くねえからゆっくり決めるよ」 「だけど、出来るだけ早く決めとけよ 中古車は早い者勝ちなんだぜ?」 「まあ、何買うか決まったら教えるよ」 そう言うと竜太はユウの背中を軽く叩いた
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