stating story

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はっは… もっと走れ、足を掻き回せ。逃げるんだ、打開する方法がきっとあるはず。 まさか、こんなことになるとは! 逃げろ! 駄目だ、足がすくむ。 腰にある本物と思われる刀らしき重物がカチャカチャと走る度に音を鳴らす。 「待てや、グズ!」 すぐ後ろから罵声が聞こえる。 振り向く余裕すらないが恐らく凄い剣幕で追いかけてるに決まってる。 なんでだ。 誰だ。 怖い。 様々な疑問と恐怖の波が頭を駆け巡る。 解っているのは後ろの知らない人が自分を殺そうとしてること。 「ああ゛ああ」 狂ってる。
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