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いらっしゃいませー。
また客が入ってきた。ゲームを買うためだろうな。そんなこと考えなくてもここはゲーム屋、それ以外に入ってくる客はいるわけない。
ゲーム屋と一言で片付けるのは良くないか。実際は漫画やよく分からないカードなどが売ってある。
そんな店でバイトやってるもう二十歳の自分。はっきり言って情けない。
高校卒業後かなり頭が良かった俺は大手企業に入れたがミスの連続でアウト。
今現在はゲーム屋でバイトって訳だな。
ゲームが好きだし特にすることは商品を並べたりレジをしたり。
それなりに時給はいいので今はこれでいい。
「優接客頼んだ。」
今商品を並べていて俺に声をかけて来たのは同じ歳の瀬戸口だ。
接客と言って、レジと言わないのは彼なりのカッコつけなのは俺しか解らないだろう。
ちなみに俺は優(ユウ)という名だ。
名字は明名(アキナ)。どこにでもいる普通の人だ。
瀬戸口とは高校が一緒で趣味がテニスと一緒だったりする。口数こそ少ないが根はいいやつだ。
瀬戸口の父さんは社長でそのまま継ぐつもりだったが、会社が不景気で倒産してしまったそうだ。
『父さんの会社が…倒産(笑)』
なんて言って笑ってた、本当にすごいやつだ。俺なんかクビになった時恥ずかしくて死のうかと思ったくらいだ。
まさか、単なるクラスメートに励まされて立ち直ったなんて考えもしなかったけど。
「すいません、ここにはeternal★GaMeは置いてませんか?」
聞いたこともない…
俺は謝罪して否定すると
客は残念そうに頭を下げて帰っていった。
「今なんて言った…?」
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