destiny of mail

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「ん?どうした?瀬戸口。」 さっきまで店の奥で商品の処理をしていた瀬戸口が眉間にシワを寄せて駆けてきた。何故だろう? こいつはこうなると結構怖く見えたりする、声が低いからだろうか? 瀬戸口は両手にゲームソフトを複数持った状態で瞳は真っ直ぐ俺に向けている。 「今なんて言った?いや違う、客はなんて言ってた?」 「eternal★GaMeはありますかだってさ。」 なんなんだ瀬戸口。 今日はいつもの天然キャラと違って真面目な顔つき。いや、エターナルゲームとやらを聞いた直ぐにこうなった。 なんだ?売ってる場所知ってるのか? 「eternal★GaMe…あれはやっちゃ駄目なゲームなんだよ、依存してしまうから。」 「へぇ、熱中するくらいすげーのか。」 いや、依存するからなんだってんだよ。別にどのゲームもやり過ぎることくらいあるだろうし、でも瀬戸口は真顔で言ってくるけど… 自分の態度とは裏腹に俺の無関心な態度にイラついたのか瀬戸口は軽く舌打ちをして『優はeternal★GaMeするなよ…絶対。』とか言って商品を並べに行った。 正直意味が解らない。 解りたくても解らなかった。現実を突き付けられるまで。 今日は瀬戸口から言われた、『優はeternal★GaMeするなよ…絶対。』これが頭から離れなかった。 なんでだろう、不思議とエターナルゲームをしたくなってきた。多分心理。人間的本能が欲してるのだと思う。 人間やっては駄目と念を押されたらやりたくなる。 むしろ逆効果だろう。 いらっしゃいませー 客が入ってきた。 ゲームを買うためだろう。いいや、エターナルゲームとやらを探しにきたのかもな。
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