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体が勝手に動いていた。
周りなんて見えていなかった。
「太一くん!!危ない!!」
深雪の声が頭に直接届いてくる感覚がした。
次の瞬間、
ドンッ!
鈍い音が響き渡る。
ほんの1分前、道路の向こう側から手を振る深雪の笑顔を見つけて
いてもたってもいられなくなって
つい、周りも見ずに駆け出してしまった。
━深雪の近くに行きたい。
次の瞬間深雪から笑顔が消えた。
一瞬の出来事だった。
僕は車とぶつかった。
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