お調子者

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それから自転車に乗せて もらい家まで送ってもらってしまった。 「わざわざありがとうございま…」 「だから!そんな固くならんでええよ、な?それと敬語はなしにしてや?」 「え、いや!それは、ダメですよ!」 「なんで?ええやんか、仲良くしたいから敬語だとなんか他人行儀やから嫌やねん、な?だからため口でええよ。」 「…ありがとう。」 「よしよし、よくできました。ほな俺帰るな?」 「あ、うん。ありがとうね、気をつけてね!」 「おん、ほなまた明日。」 くしゃくしゃと頭を撫でられる。なんか安心した。 翌朝 「やばい!寝過ごした!遅刻しちゃうよ、いってきます!」 「よ、みほちゃん。」 「えっと、あ、けんたさん。」 「さんは要らんよ、寝癖すごいで。焦らんとちゃんとご飯食べ。のせてたる。」 「そんな、でもけんたくんも遅刻になっちゃうよ!」 「ん?遅刻は慣れっこや!ほな捕まっとき、飛ばすでー!」 「うきゃぁー!ちょっと速すぎないですか?」 「大丈夫、大丈夫!捕まっとらんと落ちるで?」
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