お調子者

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遅刻すると思ってたのに、そんなこともなく30分前についた。 「あ、けんたくんって何年生?」 「んぁ?2年生やで?実は俺転校生やねん、クラスは今日聞かされるんやけど同じやったらええな?」 「そうだね!じゃあまたね」 「あ、待って。帰りも一緒に帰ろうな?はい、ゆびきりげんまん!」 「けんたくんって子供みたい」 「な、同い年やちゅうねん!」 「えへへ、またね!」 朝のHRでこれまたびっくり、ほんとに同じクラスだった。しかも席はあたしの隣。 隣に座ったら けんたくんは小さくVサインしたからつられてやったら笑ってくれた、 でもまさかけんたくん、 こんなに人気になるとは… 女「けんたくんって言うんだね!」 「そやでー!」 女「ね、それ地毛?」 あ、確かにあんまり気にしてなかったけど金髪。 まぁうちの学校緩いからなぁ…染めたのかな? 「これー?染めたに決まってるやん!」 静かなところで読書がしたかったから その場を離れて中庭に行ったあたしがバカだった。
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