お調子者

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「まったく、みほちゃん大丈っ、ごめん!前見えてるんだった!」 「え、ちょ見ないでよ!」 「ごめんていったやんか!痛い痛い!叩かんといて!」 「…怖かったんだから。」 「ごめんな?大丈夫?なにもされてない?」 「されてない…」 「ならよかった。急に教室いなくなったからびっくりしたんやで?」 「ん…」 思い出すと怖くなって 泣きそうな顔みられるのがいやだから、思わず抱きついちゃった。 「ど、ど、どうしたん?」 「焦りすぎ、惚れた女なんでしょ?ちゃんと守ってくれなきゃ…」 「ごめん、でもそんなこと言ってくれるっことは…」 抱きしめられ 髪を耳にかけられ、 耳元で 「俺のこと好きだって思ってええの…?」 「…っ!それ反則!」 て言い返そうとして 顔をあげたら ちゅっと軽い音を立てて 離れてくけんたくんの顔、 キスされたと気づくのに時間がかかった、 「あかん!みほちゃん!そんなかわいい顔したら、だから連れて行かれちゃうんやろ!」 「な、あたしだって連れてなんていきたくありません!お調子者!」 「なんやとー!今のは禁句や!」 こんなお調子者と これからも。 END
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