お目覚めのキス

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「はるみ、ネクタイ。」 「もういい加減、ネクタイくらい自分で結べるようになってよね。」 「いいからはやく。」 ネクタイを結んであげて行く時間。 「おばさん、行ってきます!」 お「はるみちゃん、いつもありがとうね。いってらっしゃい。」 「ふぁぁ…まだねみぃよ。」 「まだ?昨日何時に寝たの?」 「…2時くらい?」 「そりゃ眠いだろうね。」 「はるみちゃん、なおとくん!おはよー。」 学校についたらまず最初にかけよってくるのはこの子、あきほちゃん。 「おはよ!」 「…はよ。」 基本なおとは女の子と話さない、すたすたと自分の席にいってしまった 「まったく無愛想なやつ。」 「でもさ、はるみちゃんとなおとくんいつも一緒だよね?付き合ってるの?」 これもよくある質問、 「いや、なおとは幼馴染み。それ以上でも以下でもないの。」 「…幼馴染みかよ。」 「うわっ、なに急に。しかもなんでちょっと不機嫌なの?」 「うっせぇな、なんでもねぇよ。」 「はるみちゃん、鈍感なんだね?」 「ほぇ?」
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