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ダンテはシャワーを浴び終わり、服を着て先程眠っていた部屋に戻ってきた。
「さて、朝食を食べに行こう」
ダンテとオンファは部屋を出て食堂に向かった。
ダンテは白のワイシャツに赤のネクタイ、襟に赤のラインが入った黒のジャケット、下も黒のパンツ。
ダンテの数歩後ろを歩くオンファはいかにも執事といった全体的に黒の気品ある格好。
食堂の前に着くと、オンファが扉を開け、ダンテは食堂に入って行った。
長テーブルの手前にダンテは腰掛け、すでに用意されていた朝食を食べ始めた。
今日の朝食はトーストの上にこんがり焼いたジャゴビンというモンスターのベーコンとビビジアの半熟の卵焼きをのせ、胡椒を降りかけた魔界のパン食だ。
「う~ん、この半熟の卵が割れてベーコンとパンにトロ~ってかかってるのが最高なんだよなぁ。胡椒の刺激と香りがベーコンの存在感を強くして食欲をそそり、そして卵が一体感を持たせてる!あぁー幸せ~」
キラキラキラ パッー
一口食べるごとにダンテの周りにキラキラした何かが現れたり花が咲き綻んだ。
「よかったですね。あとでコックにダンテ様が喜ばれていたと伝えておきましょう、きっと喜びます」
オンファはダンテの右側に立ち、コックが喜ぶ姿を想像して微笑みを浮かべた。
「そうしてくれ。明日の朝食もこれになるかもしれないし」
ダンテはニコニコしながらオンファに言った。
「それはどうでしょう。もしかしたらサボワッタソーセージのホットドッグかもしれませんよ」
オンファは右手の人差し指を立てて予想した。
「おぉ!それもいいな……」
ダンテは顎に手をつけ、考え込む仕草をした。
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