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「ウソはよくないよ。吉岡さん。」 「!?」 え…いま、私の名前言った? 「はは。なんでこの人、私の名前知ってるんだろう、って思った?」 彼は、私の顔を覗き込むようにして言った。 「………。」 当たってる。 見事に見透かされた自分が恥ずかしくなって、蒸気が出たように顔が熱くなった。 「なんで…私の名前…」 今日話して5分程しか経ってないというのに。 この人、少し苦手だ。
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