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「誠也~、真琴でかけるよ~!」
いつもと変わらない賑やかで慌ただしい朝
1人の女性が玄関先で靴を履きながら声をかける
「ママ待って~靴下が無いよ~」
とことこ…と玄関先に幼い男の子がかけてきて言う
「えっ!?リビングに無かった?」
と、ママと言われた若めの女性が答えると、リビングから靴下を持った幼い女の子がやってきて
「誠也、靴下ソファ-の上にあったよ」
と言ってくすくす笑いながら差し出した。
「ありがと!まこちゃん」
男の子…誠也は靴下を受け取るとニパっと笑ってお礼を言うといそいそと履き始めた
二人の様子を見ていた母親…棗は女の子の頭を撫でながら
「ありがとうね、真琴。真琴は忘れ物無い?」
と尋ねた。女の子…真琴は
「うん! 大丈夫!ないよ ばっちり!」
と満面の笑みで答えた。
「じゃぁ誠也も靴下履いたし、行こうか!」
「「うん!」」
右手を真琴と、左手を誠也と繋ぎ家を出た。
これが竜崎一家の毎朝の光景だった
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