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魔王から敵対する魔神の配下がやって来たと報告があったが……二人だけとはふざけてるのか?
兵士長の身分上自分がなめていたら指揮に関わるのだが、流石にこれは……
兵士長「全軍突撃!」
という思いとは裏腹に、突撃命令をだしたのは自分でも吃驚だ。
まるで何かに動かされる様に……
ま、あれだ。兵士987人に何処まで持ち堪えれるだろうか。
ふむ、女戦士は見てて顔が緩む………イカン、嫁に殺される!!真面目な事を考えなければ……
ん?そうこうしてたら伝令が近づいてきた。
兵士長「お、もう終わったのか。で、こちらの損害は?」
伝令「いえ、それがこちらが押されてまして……!!」
バカな、相手は二人だぞ!?
俺は魔王の重税に苦しめられている家族を救う為兵士長になったのだ!!
たかが二人の相手で手間どっていたら、兵士長でいられなくなる。身内への税金を無くす為に必死に頑張ってここまで来たんだ。こんなところでは負けぬ!
にしてもこの重税は子供の頃は無かったのだがな……いきなり増税に決まって、今も続いているんだよな。うむ。
…………妙に時間が引き伸ばされているような感覚だ。
………そうか……そう言う事か。俺には家族や、俺を慕ってくれていた兵士は守れなかったか……
兵士長シアは自分の首が無い身体と、驚く伝令を見下ろしていた。
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