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「今日は土曜日だからホルモン値の検査結果が出ないのよ。」 「だから?」 「あんたねぇ!医者モードに頭切り替えなさいよ?」 「俺は消防士だっつーの!」 「あの子はねぇ、ホルモンバランスがメチャクチャだったの。今は生理来てるみたいだけど、無排卵の可能性もある。まずはホルモンバランスを整えないと。女の体は繊細なのよ。」 姉はそう言うと禅に見せつけるように大きく溜め息をついた。 「結婚、考えてるんでしょう?」 静かにそう言うと禅を真っ直ぐ見つめた。 「表面だけ治っても意味がないの。心身共に安定させないと。ここでまた悪化させたらどうするの!?」 姉にそう言われてしまえばもう反論は出来なかった。 「だから言ったでしょ!?私の許可が出るまでやるなって。」 正直、姉がそんな真っ当な理由でそう言っているとは思いもしなかった。 ちょっと意外そうな目で姉を見ていると、止めの一言が降ってきた。 「だから、月曜日の結果次第では薬出すから。次の生理からその次の生理まで基礎体温表をつけてもらって、様子見ていくからそのつもりで!」 「それって・・・」 「まぁ、上手く行けば2か月後にはGOよ!大したことない、たった2か月よ!」
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