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ビックリして声が出なかった。 脱ぐ前じゃなくて良かった。 「このタオル使って良い?」 入って来た禅にそう聞くと禅は明らかにニヤリと笑った。 なっ!何その笑い! 何考えてるの? 「いいよ。でも残念。ちょっと早すぎたか…」 「えっ!?」 「あぁ!ごめん!もう脱いでるとは思わなくて! って言うつもりだったんだけど。」 蜜は返す言葉が見つからなくて代わりに持っていたタオルを禅の顔めがけて投げつけた。 「おっと!」 禅は反射的にタオルを受け止めると持っていた物に重ねて蜜に差し出した。 「これ着替え。俺ので悪いけど洗濯はしてあるから。」 受け取った物はTシャツと短パン。そして何故か女物の下着だった。 「これも禅ちゃんの?」 ピラっと下着だけを持ち上げると禅の目の前に突き出す。 「あぁそれ?それはさっき買ったばっかりだからキレイだよ。」
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