15845人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁぁ?さっきっていつ?」
「買い物中に海人をトイレに連れて行った時?ちょうど目に入ってね。海人が買うって言うから。」
禅は肩をすくめてイタズラっぽく笑っているが、ちょっと待ってよ!!
じゃあもう私がお風呂に入るのは決定事項だったって事?
何この流れ?
それにこのパンツ!
海人が…って言ってたけど、幼稚園児がひもパン選ぶか?普通。
絶対に禅が選んだに決まってる!
怒りを通り越して半ば呆れたわ。
この人はまた私をからかってるの?
それとも純粋に寂しい甥っ子への愛情故に?
どっちにしても、はいそうですか、とひもパンを受け取る訳には行かない。
もう後戻りできないなら一言言ってやらないと気が済まない!
「禅ちゃんは初めから海人くんを説得しようなんて思ってなかったってことじゃない!それに何このパンツ!幼稚園がひもパン選ぶワケないでしょ!?」
禅は観念したようにフッと笑うと腕を組んで壁に寄りかかった。
最初のコメントを投稿しよう!