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どれだけそうやっていただろう。 突然テレビ横のボタンのひとつが赤く光った。 「ん?何あれ?」 ボタンに触れようと身を乗り出した時だった。 「子供はもう寝る時間だぞ!!」 何処からともなく禅の声がした。 「ぜっ禅ちゃん!?」 どこからか見られているのかとキョロキョロ見回したが禅の姿はない。 ジャグジーを止めようとしてテレビ裏にスピーカーがある事に気がついた。 「これかぁ。 お~い!禅ちゃ~ん!」 呼びかけてみたが返事はない。 スピーカーとマイクは別のようだ。 「じゃ海人くん出るよ!」 「はぁい!」 まず自分の体をバスタオルで巻いてから海人を拭いてパジャマを着せる。 「ぼく何か飲みたい!」 あれだけ風呂ではしゃげば当然だろう。 「じゃあ先に出て何か飲んでおいで」 海人をバスルームから出すとパンツを手に取った。 とりあえずそのままではいてみる。 「うわっ!ずり落ちそう!」 慌てて両方のリボンを結び直す。 「何か違和感あるなぁ。」 それしかないので仕方なしにひもパンをはいて着替える。 「禅ちゃん、私も何か飲みたいなー!」 頭にタオルをかぶってガシガシ拭きながらバスルームを出た。
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